これからの「お金」の話をしよう

(旧 システムトレードのススメ)

株式投資-AI投資・HFT・アルゴ

オートエンコーダはチャートから何を抽出するか

投資へのディープラーニング(多層ニューラルネットワーク)の応用について、論文や記事はよく見掛けるのですが、実際にニューラルネットがどのような特徴を掴んでいるのか記載のあるものは見掛けません。 実際にニューラルネットにチャートを分析させた場合…

国内の"投資向け"AI研究動向

私は投資向けのAIの研究を行っています。 しかし研究機関などと違ってリソースはそれほど多くないため、何にでも手を出すというわけにはいきません。 よって、論文、レポート、ワーキングペーパー、公表物などを調査することにより、自らの研究に代えていま…

AIファンド セレベラム・キャピタルとは

「AIファンド、日本で販売 セレベラム・キャピタル」 日経新聞、2017年10月12日 www.nikkei.com 「セレベラム・キャピタル」の名前を見付けた瞬間、少し興奮してしまいました。 セレベラム・キャピタル(以下セレベラム)は、米サンフランシスコに拠点を置く…

人工知能学会 金融情報学研究会(SIG-FIN)の開催

10月14日(土)に人工知能学会の金融情報学研究会(SIG-FIN:Special Interest Group on Financial INfomatics)が開催されます。 この研究会は、ファイナンスにおける人工知能応用に関する研究会であり、東京大学の和泉教授が主査を務めています。 SIGFIN:…

AIによるレイテンシー・アービトラージ

「カブドットコム証券、SNSやPOSデータを活用したFinatext/ナウキャスト社配信ニュースのUIを刷新」 日経新聞、2017年9月15日 これまでに散々AIによる投資モデル構築を検討してきましたが、その過程において投資におけるAI活用の本質がどこに存在するの…

「AIがウォール街を乗っ取れない理由」を考察する

「AIがウォール街を乗っ取れない理由」-2017年7月19日、WSJ jp.wsj.com 投資分野へのAI活用は注目を集めていますが、中には否定的な記事もいくつか見られます。 この他にも以下のような記事があります。 「人工知能、本当はどのくらい賢いのか」-2017…

【日本株】AIに各業種の値動きをマッピングさせてみた

当ブログでは、一週間毎に日本株の各業種の値動きをAI(機械学習)で分析・視覚化したものを掲載しています。 we.love-profit.com 今回は東証33業種分類別にマッピングを行い、そこから読み取れる市場の特性を確認していきたいと思います。 ◆検証要領 <機…

ツー・シグマ・インベストメンツの現状

「A hot strategy at Two Sigma, one of the hedge fund industry's fastest-growing funds, has made almost no money this year」 上記は8月3日付けでビジネスインサイダー(米国のビジネスニュースウェブサイト)に掲載された記事です。 これまで快進撃を…

やはり難しいAIによる株価予測

このところ、AI(機械学習)による株価予測モデルの構築に奔走していました。機械学習の手法は様々ですが、場当たり的にそれぞれの手法を検証したわけではなく、フィナンシャルデータを扱うために適切な手法がどのようなものか理論的な考察の下でアプロー…

トレーディングフロアにおけるAI

6月25日の21時より、NHK総合にて「人工知能 天使か悪魔か 2017」が放送されました。この番組では人工知能の各分野への応用について紹介がありましたが、その中に金融分野への応用に関する事例がありました(わずか2分半ばかりでしたが)。 人工知能…

株式市場におけるアルファ碁とは

長くなるので省略しましたが、正式タイトルは「株式市場におけるアルファ碁とはアルファ碁たりうるのか」です。 5月23日~27日に行われた「Future of Go summit」で、囲碁の世界ランク1位の柯潔九段とアルファ碁の対局が行われました。結果としてアルファ碁…

ヌメライに関する捕捉

ここ数日、ヌメライの検証ばかりしていました。いくつか分かったことについて、捕捉として紹介します。 ◆ランクについて 前回、122位/854971モデルと報告しましたが、このランクの母数とは実際に予測結果をアップロードしたプレイヤー数であり、先週のトー…

追記-ヌメライでランク入りしました。

一応報告しておきます。 ヌメライでランク入りしました(122位/854971モデル)順位はかなりの頻度で変動するようです。もう少し頑張ればビットコインが貰えるんでしょうかね? AI投資には持論があり、それが一応証明された形となりました。

究極のアンサンブル学習-ヌメライとは

『ビットコインで雇われた匿名の7500人が頭脳となるヘッジファンド「Numerai」』-WIRED、2/26 これまた面白いファンドのニュースが入ってきました。ヌメライとは、クラウドソーシングによるアンサンブル学習を行うヘッジファンドです。日本語でヌメライと発…

機械学習の手法

AI投資の話が続いていますが、ご容赦下さい(そろそろ終わりにしたいと思います)。 最近はシステムトレーダーの方で機械学習を使っている方、もしくは手を出そうとしている方が増えてきているのでは、と思います。本コラムでは主だった機械学習の手法につ…

AI日本株式オープン -続き

不定期掲載となった感じが全くしませんが、気にしないで下さい。前回に引き続き、三菱UFJ信託銀行のAI日本株式オープンについて検証します。今回検証するのは、日次予測に使用されているディープラーニングです。 ◆参考資料 (1)「新潮流で広がるクオン…

AI日本株式オープン -三菱UFJ信託銀行

「コラムを不定期掲載にする」と通知した矢先に気になる話題が発生してしまいました。 三菱UFJ信託銀行は2月1日に国内で初めて個人投資家向けのAI投信をリリースしました。さっそく販促用資料をもとに内容の分析を行いました。 (販促用資料:http://…

Tips-機械学習による株価予測

最初に断っておきますが、本記事中ではAI(人工知能)ではなく機械学習という言葉を使います。AIという言葉は非常に曖昧であり、誤解を与える可能性があるからです。 機械学習の投資への応用は国内では書籍の出版もなく(※1)、論文を調べても殆ど出てきま…

ディープラーニングの罠

前回記事「AI投資(4)」の続きとして、ディープラーニングの投資への応用について纏めます。このような詳細な見解を公表するのは、国内では初めてかもしれません。 we.love-profit.com なお断っておきますが、他のネタが尽きたわけではありません。この…

AI投資(4)

「金融でAI活用進む 日銀の政策や株価予測」 -日経電子版、8月26日 「みずほ証券、AIで株売買 機関投資家向け」 -日経電子版、10月18日 野村証券、みずほ証券ともに、AIによる株価予測技術の開発に邁進しているようです。これもフィンテックの一分野…

HFT・アルゴリズム(5)

「金融庁:超高速取引の規制強化を検討、業者を登録制へ-欧米も参考に」 ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。上記は10月19日付けのブルームバーグの記事となります。今年に入ってから金融庁がHFTの規制に乗り出すと囁かれていましたが、ようや…

AI投資(3)

今回はAI運用を謳って世の中に出現したファンドを紹介します。 ここで紹介するファンドはいずれもAI運用に特化した中小ファンドです。ブリッジ・ウォーターやルネサンス・テクノロジーなどの超大手ヘッジファンドもAI運用を行っていますが、資金配分や…

HFT・アルゴリズム(4)

少し表題から話が逸れますが、東京証券取引所(以下、東証)の取引システムについて紹介しておきます。 東証の現物取引にはアローヘッドと呼ばれるシステムが使われています。アローヘッドは2010年1月に稼動開始した高速取引システムであり、富士通がシステ…

HFT・アルゴリズム(3)

バーチュのHFT形態の説明に先立って、指値注文と成行注文が持つ特性の違いを説明しておきます。 指値注文とは自身の注文を板に晒し、市場に対して購買意思を示すものです。これはマーケットに対して流動性を供給する行為です。このような注文でマーケット…

HFT・アルゴリズム(2)

次はHFTの話に移ります。 HFTという言葉に注目が集まったのは、やはりマイケル・ルイスの「フラッシュボーイズ」からだと思います。この本は2014年3月に米国で出版されました(邦訳版は2014年10月出版です)。 これと同時に注目を集めたのがHFTを…

AI投資(2)

「あの『超高収入な職業』が人工知能出現で失業の危機!?」 つい先日の5/20に、ダイヤモンドオンラインに掲載された記事です。お察しの通り、将来的にAIがファンドマネージャーに取って代わるのでは、といった内容です。 海外ではAIベースのヘッジ…

HFT・アルゴリズム(1)

アルゴリズムと聞くと嫌なイメージを持つ方が多いと思います。 機関投資家の専売特許であり、有利な指値を奪い、ときには市場をクラッシュさせる。アルゴリズムやHFTが出現し始めた頃はその手法は全くのブラックボックスであり、上記のようなイメージが定…

AI投資(1)

少し遡りますが、2月18日付けのブルームバーグに以下の記事が掲載されていました。 「人工知能が株式市場で存在感、学識者驚く的中率68%-将来8割も」 人工知能と聞くとCPUが自発的に思考して未来の事象を予測するようなイメージを持ちますが、実…