これからの「お金」の話をしよう

(旧 システムトレードのススメ)

株式投資-論文紹介・書評

【書評】マーケットの魔術師[システムトレーダー編]

先週に引き続き、マーケットの魔術師を紹介します。 今週は[システムトレーダー編]です。 印象に残ったセンテンスをピックアップしてご紹介します。 (以下、引用は太字、所見は通常書体) ロバート・パルド きちんと動くと自分が知っているもの-安心して…

【書評】マーケットの魔術師[株式編]

この本は有名な本であるため、説明は不要であると思います。 今回は、この本の中で印象に残ったセンテンスをピックアップしてご紹介したいと思います。 シリーズ本に[システムトレーダー編]もありますが、こちらは来週紹介しようと思います。 (以下、引用…

【書評】テクニカル分析の迷信

パンローリング本から非常に有用なものを紹介します。 本書の邦題は「テクニカル分析の迷信」となっており、あたかもテクニカル分析を否定しているようなタイトルと受け取られてしまいます。 しかし、原題は「Evidence-Based Technical Analysis」であり、直…

【書評】セイラー教授の行動経済学入門

2017年のノーベル経済学賞の受賞者が決定しました。 米シカゴ大学のリチャード・セイラー氏です。 今回は、セイラー氏の著書で邦訳されている「セイラー教授の行動経済学入門」について紹介します。 なお原題は「The Winner's Curse: Paradoxes and Anomalie…

ツイッターファンドは夢を見る

「Twitter Mood predicts the Stock Market」 (J. Bollen, H. Mao, X. J. Zeng, 2010/10/14) 2010年頃、ツイッターの内容を分析してその日の社会全体のセンチメントを抽出し、株式市場の動きを予測する、という論文が注目を集めました。 インディアナ大学…

【書評】市場心理とトレード~ビッグデータによるセンチメント分析

上記は9月16日にパンローリングから出版されたトレード書籍です。 副題の「ビッグデータによるセンチメント分析」というフレーズが気になったので購入しました。 原題は「Trading on Sentiment : The Power of Minds over Markets」です。 1.著者について …

論理的な株式投資をするための書籍7選【初級編】

私は日本株の個別銘柄を売買しています。 一日の売買代金は2億を超えています。 日々の値動きの動向を詳細に調査し、統計に基づいて利益の出る確率の高い手法を使っています。 「このようなやり方が最も良い」と言うつもりは全くありません。 株式投資をす…

論文紹介(6)

「Replicating Anomalies」(K.Hou, C.Xue, L.Zhang, 2017年5月) 本論文は、5月18日付けのWSJ記事「市場のアノマリー、実は大半が存在せず」で紹介された論文です。論文のタイトルを直訳すると、「アノマリーを再現する」となります。WSJ記事から引用すると…

論文紹介(5)

「Stock Return Predictability in the Post-2008 Era」(K.Kim, J.Nofsinger, Z.Sun, 2015/8/15) 本論文(というかジャーナル)は、US市場における投資指標(ファンダメンタルファクター)のリターン予測力を調査したものです。ファンダメンタルファクタ…

書評(4)

次はパンローリングのウィザードブックシリーズから紹介します。 「ウォール街のモメンタムウォーカー」 ゲイリー・アントナッチ 2015年 原題は「Dual Momentum Investment」であり、2014年に米国で発刊されています。邦訳本のタイトルはバートン・マル…

論文紹介(4)

「Applying Deep Learning to Enhance Momentum Trading Strategies in Stocks」 (L.Takeuchi, Y.Y.Lee, 2013/12/12) 少し古くなりますが、ディープラーニングによる株価予測の論文です。最近は「AIと言えばディープラーニング」といった風潮が強くなっ…

書評(3)

次はジャンルを変えて専門書を紹介します。 「経済・ファイナンスデータの計量時系列分析」 沖本竜義 2010年 本書はデータ分析を専門とするデータサイエンティストの間で有名な書籍です。バイブル扱いされている方もいらっしゃいます。 目次を読み上げる…

書評(2)

最近はAI系の本を読むことが多いのですが、その中から1つを紹介します。 「ビッグ・データで株価を読む」 岡田克彦 2014年 著者の岡田氏は関西学院大学教授であり、マグネマックスというヘッジファンドのCEOを兼任しています。このファンドですが…

書評(1)

たまには書評でも。 「馬券裁判」 卍(まんじ) 2015年 有名な本のため、説明は不要かと思います。著者は07年から09年の間で競馬で総額1億4000万もの利益を得て、これに対して5億7000万という莫大な課税が発生したことが話題となりました…

論文紹介(3)

「An Improved Pairs Trading Strategy based on Switching Regime Volatility」 (Marco Bee, Giulio Gatti, 2015/7/27) 2つの商品・株式インデックスのペアトレードに関する論文です。タイトル的にはレジームスイッチがメインに見えますが、ここで取り上げ…

論文紹介(2)

「Variation of the Implied Volatility Function (IVF) and Return Predictability」 (Paul Borochin, Yanhui Zhao, 2016/1/20) 個別株取引では少し珍しいのですが、インプライドボラティリティ(以下IV)に基づいた月次リターンの予測に関する論文です。…

論文紹介(1)

システムトレードに関する研究(というか金融工学に関する研究)は、世界中の金融機関や大学で常に行われています。それらの研究内容はノーベル賞を受賞するようなものから単なるバックテストレベルのものまでピンキリです。しかしどのような研究内容でも、…