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(旧 システムトレードのススメ)

論理的な株式投資をするための書籍7選【初級編】

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私は日本株の個別銘柄を売買しています。

一日の売買代金は2億を超えています。

日々の値動きの動向を詳細に調査し、統計に基づいて利益の出る確率の高い手法を使っています。

 

「このようなやり方が最も良い」と言うつもりは全くありません。

株式投資をする人の目的は様々であり、トレードの方法にはいろいろなやり方があります。

どのようなやり方でも自分が納得いくやり方であれば良いと思います。

 

しかし、株式投資によって資産形成を成功させたいと考えている人は、場当たり的な投資でなく、論理的な投資を行うことが必要です。

これは短期的なデイトレードや長期的な株式の保有などに依らず、どのような手法にも言えることです。

 

今回は、論理的な株式投資をするための書籍を、各ステップに沿って紹介していきます。

 

 

STEP1.まずは正しいプロセスを学ぶ

投資で成功するためには、正しく戦略を立てなければなりません。

 

「自分はそんなことしなくても」と思うかもしれませんが、場当たり的に投資するのとしっかりとした戦略に基づいて投資するのでは、やはり成功確率に差がつきます。

 

本当に成功したいのなら、その確率は0.1%でも高めておくべきです。

 

では戦略とはどうやって立てるのでしょうか?

当然ながら、目標がなければ戦略は立てられません。

では目標とはどのように設定するのでしょうか?

 

この本には、正しく問題を定義し、解決するためのプロセスのテンプレートが記述されています。

面倒な方は第4章だけでも読んでください。

 

トヨタ 仕事の基本大全

トヨタ 仕事の基本大全

 

 

STEP2.株式市場のいろはを知る

株式取引を行うにあたって、そもそも株式市場に関する最低限の知識を身に付けておかなければなりません。

 

しかし、株式取引の本は多種多様にわたり、手始めにどれを読めばよいか分かりづらいと思います。 

 

どのような市場があるのか?

どのような要因で株価が動くのか?

どのような人達が取引に参加しているのか?

 

まず重要なことはどのように取引するかではなく、株式市場全般の話を広く浅くで良いので知っておくことです。

 

ダブルインバースETFなど少々コアな話も出てきますが、全体として入門者向けの内容となっています。

 

本当にわかる株式相場

本当にわかる株式相場

 

 

STEP3.人間の心理を知る

人間はどのように考えて株式取引をしているのでしょうか。

 

取引しているとき、人間は誰しも自分が買った株が上がると信じています。

上がると思わなかったら買うはずがありません。

 

しかし、そこには既に心理的なバイアスが働いているのです。

 

値動きの激しい新興市場銘柄の売買では、特にその傾向が顕著になります。

重要なのは値動きではなく、そのときの市場参加者の心理なのです。

 

行動ファイナンスという学問では、そのような投資家心理を体系だってまとめてあります。

ディスプレイの向こうの相手を知り、己を知れば百戦危うからず、ということですね。

 

行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論

行動ファイナンス―市場の非合理性を解き明かす新しい金融理論

  • 作者: ヨアヒム・ゴールドベルグ,リュディガー・フォン・ニーチュ,行動ファイナンス研究会,眞壁昭夫
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 単行本
  • クリック: 10回
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STEP4.企業の評価方法を知る

実際にアナリストの行う企業分析とはどのようなものなのでしょうか?

 

あまり知られていませんが、実はこれには「教科書」が存在します。

 

いろいろな本を読み漁って学ぶよりも、体系立った本を一冊手元に置いておくほうが役立ちます。

 

実は、この本は私が専業になったときに真っ先に買った本です。

当初はアナリストの資格を取ろうと思っていましたが、資格を取るためには実務が必要であることを知って1日で諦めました。

 

この本は専門的であるため、流し見をしてみて単語だけ覚えておくだけで十分だと思います。

いざというときの辞書として使えます。

 

証券アナリスト 2次対策総まとめテキスト 企業分析 2017年試験対策

証券アナリスト 2次対策総まとめテキスト 企業分析 2017年試験対策

 

 

STEP5.どのような株が上がるのか?

これまでの本でいろいろな知識を身に付けてきたけど、結局どの株を買えばいいの?と迷ってしまいます。

 

「このような株が買い」という書籍をよく見かけますが、

そのような本には上手くいった事例だけが載せられており、どのくらいの確率でそうなるかは記載していないことも多いです。

 

そのような手法で銘柄をスクリーニングしても、

最後に当たりを引けるか引けないかは結局運次第となってしまいます。

 

この本は、単一の成功事例ではなく、中長期的なスパンで実際にどのような株が上昇するのか、

論文の調査結果を引用する形でまとめてあります。

 

書籍は既に廃版となっており、高額な中古本しか取り扱いがないため、電子版をお勧めします。 

 

<書籍(廃版)>

東大卒医師が教える科学的「株」投資術

東大卒医師が教える科学的「株」投資術

 

<Kindle版>

 

STEP6.実際に自分で調べてみる

「では書籍に従って株を買ってみよう」

ちょっと待ってください!

本当に書籍の内容を信じてよいのですか?自分で確かめもせずに。

 

論理的な投資で重要なことは、「世の中の情報を鵜呑みにせず、自分で確かめる」ということです。

簡単な検証で良いので、実際にどうだったかを自分の目で確かめる必要があります。

 

この本は、データ分析の基本である回帰分析について、エクセルで例題を解きながら解説しています。

 

このような分析で行えるのは、企業分析に基づく中長期的な投資だけではありません。

 

分析対象をテクニカルな上昇率などに変えることで、当然ながら短期的な投資への応用も効くのです。

 

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 (ファーストブック)

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 (ファーストブック)

 

 

STEP7.成功事例に学ぶ

この本は、短期~中期のテクニカルトレードの成功事例を詳細にまとめています。

 

実は、上記のプロセスを経て儲かる手法を発見できたとしても、人によって成功する人としない人に分かれるのです。

 

以下、本の内容を少し紹介します。

 

リチャード・デニスはトレーダーを育成するために、面接で選抜した研修生達に儲かる手法を伝授しました。

ところが、研修生達は全く同じ手法を授けられたにも関わらず、利益を出す者と損失を出す者に分かれたのです。

 

研修生の中で最も成功したのは、最年少でありトレードの全くの初心者であったカーティス・フェイスでした。

 

なぜフェイスが成功したのか。

論理的な投資とはどのようなものか、その全体の流れがまとまった一冊です。

 

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

  • 作者: カーティス・フェイス,飯尾博信+常盤洋二,楡井浩一
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/10/17
  • メディア: 単行本
  • 購入: 14人 クリック: 154回
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いかがでしたか?

少し初級者向けすぎたかもしれませんね。

 

これらの書籍はあくまでも論理的な株式投資をするための入り口であり、

書籍で得た知識を実際にどのように応用していくのかが重要だと思います。

 

そのあたりは、自らが試行錯誤していくしかないのです。

皆様のご健闘をお祈りします。