◆マネーフロー
◆グラフの見方
1.各ノード(サークル)の大きさは、その業種の相対的な騰落率(週初始値~週末終値)を表します。
ノードが大きいものほど相対的に騰落率が大きく、ノードが小さいものほど相対的に騰落率が小さくなります。
2.各ノードのレイアウトは、値動きによってクラスタリングしています。
ノードの距離が近い業種ほど、その週に似通った動きをしたことになります。
3.それぞれのエッジ(矢印)は、値動きの推定因果関係を表します。
これは一種の推定マネーフローと考えることができます。
4.その他留意事項
業種指標には本来は東証33業種を使うべきですが、グラフの煩雑さを回避するためにTOPIX17セクターインデックスを採用しています。
騰落率と推定マネーフローは必ずしも一致するものではありません。
◆国内市況まとめ(Bloombergより)
9月11日(月)
東京株式相場は急反発。
警戒された北朝鮮の建国記念日に周辺国への威嚇行為がなく、米国を襲ったハリケーンの勢力もやや弱まり、投資家の間で過度なリスク回避姿勢が和らいだ。
為替の円高進行が一服し、電機や輸送用機器、ゴム製品など輸出株中心に幅広い業種が高い。
9月12日(火)
東京株式相場は連騰。
ハリケーン「イルマ」が米国経済に与える打撃は限定的になるとの見方が広がった。
米長期金利の上昇や為替のドル高・円安推移が好感され、保険や銀行など金融株、電機やゴム製品など輸出株、非鉄金属株など幅広い業種が高い。
9月13日(水)
東京株式相場は3日続伸。
米国の政策進展期待や為替のドル高・円安推移を受け、リスク選好の買いが優勢となった。
銀行や証券など金融株、不動産株が上げ、電機や機械など輸出株、化学や非鉄金属など素材株も高い。
9月14日(木)
東京株式相場は4営業日ぶりに反落。
北朝鮮の威嚇がやまず、為替市場での円安一服や中国経済統計の伸び悩みも影響し、午後の取引で下落傾向が顕著になった。
銅価格の続落も響いた非鉄金属のほか、鉄鋼など素材株が安い。電機や精密機器など輸出株、情報・通信株も軟調。
9月15日(金)
東京株式相場は反発。
北朝鮮が日本列島上空を通過するミサイルを発射したが、過度なリスク回避の動きは広がらなかった。
為替の安定から輸送用機器や電機、機械、精密機器など輸出株が買われ、証券など金融株、原油市況の続伸を受け鉱業株も上昇。ガラス・土石製品株も高い。
◆所見
今週は大きくリスクオンに転換しました。
先週末の北朝鮮の建国記念日にミサイルの発射がなかったこと、9/15のミサイルは前回と方向が殆ど同じであり、東京上空を通過させたりグァム方向を狙うような進展がなかったことにより警戒が和らぎました。
要するに、北朝鮮が撃っても撃たなくてもリスクオンになったことになります。
市場は北朝鮮情勢に対して鈍重となっており、暫くの間は膠着が続くような気がします。
今週はポジションがリスクオフに偏っていたため、少し大きめに被弾しました。