これからの「お金」の話をしよう

(旧 システムトレードのススメ)

従業員に関するスタイルファクター

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昨日、はっぱ@ロングショート様の株雑談(Livetube)に参加してきました。

参加人数も多く、いろいろと貴重な意見を頂くことができました。その中でも特に「従業員に関するスタイルファクター」が話題に挙がりました。これはと思い、夜中ではあったのですが早速検証を回しました(1時間ほどの作業でした)。

 

◆検証要領

<対象銘柄>

TOPIX500

<観察期間>

2010年1月~2015年12月

<観察方法>

従業員に関する以下の6つのスタイルファクターについて、ファクターリターンを観察します。(3)と(4)の指標は一応伏せておきますが、容易に想像できると思います。

<検証ファクター>

(1)従業員1人当たり純資産

(2)従業員1人当たり純利益

(3)従業員1人当たり***

(4)従業員1人当たり**

(5)従業員数

(6)従業員平均年齢

 

◆結果

以下に(1)従業員1人当たり純資産と(2)従業員1人当たり純利益のファクターリターンを示します。両者とも負の特性が確認できます(指標の大きいものが下落し、指標の小さいものが上昇する)。どちらかと言うと、(1)従業員1人当たり純資産のほうが効きが良いかもしれません。

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◆考察

1.なぜこのような特性が出るのか

推論の域を出ませんが、概ね株雑談の中で挙がった理由かと思います。結果が全てであり、演繹的な考察はあまり意味がないのかもしれません。どの時期にファクターリターンの推移が加速するのか、という視点もおもしろいかと思います。

2.どの指標が最も顕著に特性が表れるのか、それはなぜか

結論から言うと、(1)、(2)よりも顕著に特性が表れる指標が(3)~(6)の中に存在します。ここから先は自分でお確かめ下さい(これに関しては私の中では理由付けが完了しています)。

3.一般的な指標と比較してこの特性は優れているのか、実際に使えるレベルなのか

追加検証次第だと思います。単純なPBRよりは使い勝手が良いかもしれません。株雑談の中でも挙がりましたが、業種別というのも追加の検証テーマです。また、他のグロース指標との組み合わせでの検証もおもしろいかもしれません(ただし私はやる予定はありません)。

 

最後になりますが、はっぱ@ロングショート様、どうもありがとうございました。安易に検証結果を記載するのもどうかとも思いましたが、あのような場を設けて頂いたことに対する私からのレスポンスとなります。