これからの「お金」の話をしよう

(旧 システムトレードのススメ)

株式投資-投資理論

株価データの収集

某株価データサイトが12月をもってデータ公開を終了するそうです。 今回はシステムトレードに使う株価データの収集について考えてみます。 1.株価データは一般公開してよいのか 株価データの公開には色々と問題が生じます。 まず、東証から購入したものを第…

PTS市場の拡大とシステムトレードへの影響

楽天証券がPTS(私設取引システム)の取り扱いを開始するようです。 www.nikkei.com 「PTSの取り扱いを開始する」と言っても自社でPTS市場を作るわけではなく、「既存の2つのPTSであるSBIジャパンネクストとチャイエックス・ジャパンへの注文の取次ぎを開始…

証券会社の提供するAIサービス

近年のフィンテックブームに追随して、各証券会社が個人投資家向けに様々なサービスやツールの提供を開始しています。 style.nikkei.com 上記の記事には、各証券会社が今年から提供し始めたサービスが一覧としてまとめてあります。 以下、引用です。 (出展…

フィナンシャル・モデリング・チャレンジのパラドックス

フィナンシャル・モデリング・チャレンジとは、AI(機械学習)を使って金融モデル(というよりも投資モデル)を作り、そのモデルの精度を競うコンペティションです。 例えば、ヘッジファンド大手のツー・シグマはKaggleを通じてこのようなコンペティションを…

投資による年収の上限

10月18日にフォーブスの米長者番付2017が発表されました。 forbesjapan.com 遡ること半年前の3月20日にはフォーブス世界長者番付が発表されています。 そこから若干数値が修正されているようですが、順位の並びには変動はありません。 せっかくですのでTOP5…

幻のアルファ

市場分析や売買シミュレーションを行っているとき、ふとした弾みで利益に繋がるような発見をすることがあります。 「あれ、なんでこんな特性が出るの??」 最初はデータの間違いではないかと疑います。 しかし、何度確認してもデータは正しく合っています。…

【株式市場分析】ヒストグラムを観察する

何らかのデータを入手した際、まずすべきことはヒストグラムを作ることだと思っています。 一般の統計的手法は正規分布であることを前提としており、何も考えずに分析を進めてしまうと思わぬ誤りが発生する可能性があります。 1.具体的にどんな誤りが起こる…

3000万円稼いだAI投資手法を公開する

私は現時点でおよそ1億ほどの資金を運用しています。 毎日、信用3倍をフルインベストメントしているため、日々の売買代金は3億近くになります。 日々の取引にはAIを使っています。 ここでいうAIとは、人工知能というよりも機械学習と呼んだ方がよいと…

投資で資産10億つくるための戦略を立案する 

9月22日に運用資産1億を達成しました。 先に断っておきますが、私達は世に存在する数々の億り人のように、数十万円の自己資金を投資の力のみで利殖して1億を達成したわけではありません。 私がサラリーマン時代に貯めた貯金と、相方であるhohetoが起業して…

【日本株】市場のリスク選好度を観察する

最近は北朝鮮情勢で株式市場のブルとベアが入れ替わっています。 ここで言うブルとベアは単なる相場の上昇と下落ではなく、リスク銘柄の選好状況を指します。 分かりやすく説明するため、ここでは簡単なブルベアインデックスを作成してみました。 このインデ…

面倒な月末のトレードモデル更新

毎月、月末になるとトレードモデルを更新しています。 手作業でその月のデータをダウンロードし、エクセルで集計してからRへインポートし、モデルを計算し直します。 これがかなり手間の掛かる作業なのです。 3時間ほど掛かります。 全て自動化してしまえ…

ノーベル経済学賞受賞者の話

本日はノーベル経済学賞受賞者の話です。 とは言っても単純につらつらと説明するわけではなく、 「投資理論に貢献した」と考えられる受賞者をランキング形式で紹介していきます。 そもそもノーベル経済学賞とは、「純粋なノーベル賞」ではありません。 「純…

【日本株】小型株効果を利用した中長期投資法

小型株効果とは、時価総額が小さい銘柄のほうが時価総額が大きい銘柄よりも株価が上げる傾向にある、というものです。 なぜそうなるか、正しい説明はできません。 定性的に「小型株のほうが大型株よりも成長性がある」と言われたり、 理論的に「倒産リスクが…

イントラデイデータの基礎分析(2)

前回コラム「イントラデイデータの基礎分析」では、 5分足データを使って大型銘柄の1日の値動きのバイアスについて調査しました。 we.love-profit.com 今回は大型銘柄ではなく値動きの激しい新興市場の銘柄について、テクニカルな値動きを調査していきます…

悪夢のチャイナショック-1000万の損失を乗り越えて

忘れもしない2016年、その年の大発会は中国上海市場の急落の影響を受け、大幅安で始まりました。中国市場の急落は12月製造業購買担当者指数が市場予想を大きく下回ったことが原因ですが、その日に新規導入されたサーキットブレーカーの発動が売り注文に拍車…

「これからの『お金』の話」の話をしよう

素寒貧の状態から、「億」の金を作るのに必要だったものとは?

イントラデイデータの基礎分析

前回コラム「トレーディングフロアにおけるAI」にて、取引執行AIの普及が日中の価格形成の歪みや効率化を促す要因となりうることに触れました。 we.love-profit.com だからというわけではないのですが、一日の中で株式市場にどのような動き(バイアス)…

全数検索の未来

暫く更新を怠ってしまいました。今回は統計のお話です。 トレードモデル構築のアプローチには2通りあります。演繹的手法と帰納的手法です。説明するまでもないと思いますが、前者はセオリードリブン、後者はデータドリブンな手法です。過去記事の「相関関係…

バランスカーブの騰落状況

今回はどうでもいいようなお話です。 システムの評価指標の1つとしてドローダウンがあります。当然ながら最大値と最長期間とも小さいほうが良いのですが、実運用におけるストレスからはもう少し違った視点が良いのではないか、とも思います。 1.上り調子…

従業員に関するスタイルファクター

昨日、はっぱ@ロングショート様の株雑談(Livetube)に参加してきました。 参加人数も多く、いろいろと貴重な意見を頂くことができました。その中でも特に「従業員に関するスタイルファクター」が話題に挙がりました。これはと思い、夜中ではあったのですが…

戦略なのか戦術か

よく見掛けるような題名ですが、自分の今考えていることが「戦略」なのか「戦術」なのかをしっかり理解しておく必要があります。戦略と戦術はそれぞれ多種多様な解釈が存在しますが、大まかに説明すると以下の通りです。 戦略:全体の目的を達成するために、…

2016年をシストレ的目線で振り返る

2016年もそろそろ終わりです。 2016年はチャイナショックに始まり、2月の世界同時株安を切り抜け、6月の英EU離脱を乗り切って最後の最後でトランプ相場で盛り返す、というジェットコースターのような相場でした。本年最後のコラムとして、2016年がシスト…

トランプ相場とレジーム判定

「ヘッジファンドに思わぬ救世主出現-宿敵だったはずが」 -Bloomberg、12月9日 上記はトランプ相場とヘッジファンドのパフォーマンスに関するブルームバーグの記事です。同記事によると、最近の金融市場ではアセット間の相関が崩れているようです。記事の…

シーズナリティな戦略

株価の変動には季節性があると言われます。これを超過収益に結び付ける戦略をシーズナリティな戦略と呼びます(いわゆるアノマリです)。 その周期は短いものから長いものまで、幅広く知られています。ウィークリーでは「曜日効果」、マンスリーでは「月初/…

使いこなせなかった技法

「カルマンフィルタ」というものがあります。 元々はロボットアームなどの制御において、刻々と変化する各部の状態(アームの節の位置や角度など)を推定するために作られたものです。カルマンフィルタの用途は3種類あり、過去から現在までの軌跡を推定する…

期待値の確からしさ

前回の記事で記述した「期待値の確からしさ」について考察します。 期待値の確からしさは本来であれば理論的に求めるべきなのですが、現実のデータは複雑に絡み合っており解が求まることはまずありません。よってこれを求めるには実践的な手法に頼るしかあり…

トレーディング・エッジの在処

相場で利益を得るためにはトレーディング・エッジが必要です。 トレーディング・エッジの厳密な定義は「トレードにおける統計的有意性」となります。これは単に期待値と考えても構いませんが、その場合は期待値の「確からしさ」が問題となります。バックテス…

相関関係か因果関係か

2つの変数の間に相関関係が見られるとき、それが単なる相関関係なのか因果関係なのかを見分けることが重要と言われます。 過去のコラムの「投資部門別売買状況(1)」で紹介した事例を挙げると、「相場の下落」と「個人投資家の買い」に相関関係が見られた…

システムの定義

唐突な話題となりますが、「システムトレード」の定義とは何でしょうか? Wikiでは「投資を行う際に裁量を排し一定売買ルールに従って売買を行う方法」とあります。システムトレードには様々な解釈があり、状況によって強調される特徴が変わります。単純に文…

投資部門別売買状況(2)

次に注目したいのが、海外投資家地域別売買状況です。北米、欧州、アジア、その他の4つの地域別で集計されています。 ここで注意しておきたいのは、海外投資家の定義です。居住場所での区切りとなるため、日本企業でも海外拠点であれば外国人投資家に分類さ…